私の好きな居酒屋「塚田農場」に対し、
「地鶏」と表示していた鶏肉の一部が、
実は、「ブロイラー」だったということで、
昨日、5/22に、
景表法の措置命令が発令されました。
ブロイラーを使っていた理由が、
「地鶏よりもやわらかくて
美味しかったから」
とか、ちょっと笑えます。
（私が美味しいと思っていたのは、
ブロイラーだったからか！）
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180522_0001.pdf
それに先立つ、5/15には、
石垣島の農事組合がネット売っていた
「ヒーバチ」という島胡椒が、
石垣島産ではなく、
インドネシア産だったということで、
措置命令を受けていました。
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180515_0001.pdf
最初は、理念高く、
宮崎地鶏を世界へ！
とか、
石垣の自然が育んだ産品を日本中へ！
と、意識高くスタートしますが、
経営者なら誰もが、
欠品による売上低下を嫌がり、
利益率を気にします。
別の産地の原材料にしても
実質的な商品に差がでない
逆に、
別の原材料にした方が美味しい、
利益率が高いなどの理由で、
まあ、いいかな？
と「悪魔の提案」に乗ってしまいます。
この場合の悪魔は、原料商社です。
そうすると、
いつしか、初めの高い志は、どこへやら。
コンビニで売っているものと、
あまり変わらないものになっていきます。
（コンビニのサラダチキンも好きです！）
措置命令が出ると、信用不安が起き、
確実に、会社が傾きます。
制度スタートして、３年経過した
機能性表示食品でも、
最近は、同じような成分でも、
効きのいい製品と効きが悪い製品がある
ことに気づき始めます。
例えば、
コエンザイムQ10は、疲労感の軽減で、
機能性表示食品になっていますが、
機能性表示食品になっているのは、
カネカの「還元型」
主に中国産の「酸化型」は、
機能性表示食品になっていません。
実際に、効きに関しても、
倍ぐらい違うという話なので、
なかなか酸化型を機能性表示食品に
できないのかと思います。
しかし、、、値段は、半分以下！
そうすると、悪魔がささやきます。
どうせ、還元型とか、酸化型とか、
バカな消費者は分からないだろうから、
値段の安い、酸化型にしちゃえば！
と。
聞くところによると、
イチョウ葉エキスは、かなりそういう
「リプレイス」が起きているようです。
そんな、優位性のある成分を持っている
お客さんに、私がしている
「悪魔（天使？）の提案」は、
臨床試験や細胞活性化試験をする時に、
３群比較をすることを提案しています。
３群とは、
・自社の製品や成分
・その成分を除いたプラセボ
そして、
・ライバルの製品や成分
の３群です。
医薬品の治験では、既存の薬との
比較試験は、普通にあります。
がん患者の治験で、プラセボ（ニセ薬）
飲ませたら、死んじゃいますから！
でも、
機能性表示食品や一般食品で、
そういう試験をしているものは、
全く見たことありません。
当たり前ですが、被験者が増えるので、
お金がかかるからです。
しかし、
この試験デザインは、強力な武器になります。
例えば、
・還元型Co-Q10
・酸化型Co-Q10
・プラセボ
の３群で試験をして、還元型で効果が出たら、
「酸化型の○○倍効く！」
と広告できますし、
エビデンスがあるので景表法違反になりません。
ただ、この場合、気をつけないと、
ライバル商材の方が、効いてしまい、
「返り討ち」
にあってしまうこともありますから要注意です。
そんな、
還元型コエンザイムQ10にほれ込み、
Co-Q10入りの高級チョコをまで販売した
世界No１のショコラティエが、
NHKのプロフェッショナルに登場します。
三枝俊介さん
なんでも、
初めて還元型Co-Q10を飲んだら
その激的な実感で、
「未来が見えた！」
と惚れ込んだんだそうです。
それまでは、疲れ果てて、へとへとで、
もう仕事辞めようかと思っていたとか。
放送は、
5/28(月)22:25～23:10 です。
http://www4.nhk.or.jp/professional/