海老蔵さんの奥様、
小林麻央さんに次いで、
またまた、歌舞伎関係者から
がん患者が出ました。
中村獅童さん。
初期の肺腺がんだそうです。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6240373
肺腺がんは、
肺がんの中でもっとも多いもので、
非小細胞肺がんに分類され、
比較的進行が遅いと言われています。
初期の肺腺がんは、
手術で切除するそうです。
http://ganclass.jp/kind/lung/type/type.php
さて、今や、
日本人の2人に1人ががんにかかり、
3人に1人ががんで死亡すると言われる時代。
がんは、他人事ではありません。
そんな「がん」に関するビッグイベントが
6/2(金)からアメリカで開催される
ASCO(アスコ)です。
http://am.asco.org/
ASCO=
American Society of Clinical Oncology
「米国臨床腫瘍学会」のことで、
今回はシカゴで開催されますが、
アメリカの、いや、世界の
「がん」に関する
最先端医療を研究している
研究者が集まるコンベンションです。
そのプログラムガイドは、
なんと328ページ!
読めん!
http://am.asco.org/sites/am.asco.org/files/AM17-Meeting-Program.pdf
そこで、ASCOの注目の情報を
ピックアップして紹介します。
情報源は「Insigts4 オンコロジー」です。
↓↓↓
http://eepurl.com/cO8wnz
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今年のASCOのキーワードは、
「がん免疫療法2.0」です。
夢の新薬と言われている
BMSと小野薬品連合の「オプジーボ」、
その後発薬の
MSDと大鵬薬品連合の「キイトルーダ」
それぞれの併用療法に注目が集まっています。
オブジーボとキイトルーダは、
ともに、
免疫チェックポイント阻害療法で、
非小細胞肺がん(中村獅童さんのがん)や
皮膚癌のみならず、それ以外の癌腫でも
効果が期待されています。
がんそのものを攻撃するのではなく、
自身の持つ免疫細胞「T細胞」を活性化
させることで、がん細胞をやっつける
という免疫療法薬です。
http://answers.ten-navi.com/pharmanews/9003/
余命一か月と言われた元首相
森善朗さんを救ったのも
オプジーボです。
http://www.news-postseven.com/archives/20161018_457588.html
発売開始してから、1年弱。
あまりの薬価の高さから、
国会財政をゆるがすぞ!
との大問題にもなり、
薬価は、急に50%OFFにされて
しまいました。
しかし、その夢の新薬も、
その有効性は20~30%と言われています。
そこで、
他の免疫療法や化学療法と併用することで、
その効果を高めたり、
承認されている部位以外のがんへの効果
などが期待されています。
それを、
「がん免疫療法2.0」
と私が勝手に命名しました。
(商標取りませんので、
ご自由にご利用ください)
それが、今年のASCOの
注目キーワードなのです。
オプジーボ(BMS):ASCOの記事
http://www.nasdaq.com/press-release/bristolmyers-squibb-research-showcases-expansive-oncology-clinical-development-program-and-20170517-01172
キイトルーダ(MSD):ASCOの記事
http://www.businesswire.com/news/home/20170517006337/en/Data-KEYTRUDA%C2%AE-pembrolizumab-16-Types-Cancer-Merck%E2%80%99s
そのような中で、BMSやMSD、
そしてアストラゼネカなどから
注目を集めている、
大手の製薬企業からデートを求められている、
「かぐや姫?」
のような会社があります!
それが、Incyte社です。
インサイト社は、
MSDとの複合免疫療法試験の
提携を発表した2日後、
ライバルのBMSとの
複合免疫療法の開発を発表!
http://www.incyte.com/ir/press-releases.aspx
でも、実は、MSDとの提携以前から、
アストラゼネカのdurvalumab
(膀胱がん、尿路上皮がん治療薬)との
併用の臨床試験も実施していました。
結婚を発表したかと思えば、
実は、前妻も、愛人もいた?
みたいな。
(下世話ですみません)
その売りは、・・・
インサイトが開発をしている
IDO1 阻害薬「epacadostat」です。
IDO1って何?
調べると、
「IDO(Indoleamine 2,3-Dioxygenase:
インドールアミン酸素添加酵素)」
のことで、
がんによって発現する
免疫細胞(T細胞、NK細胞)の
元気をなくす酵素
とでも言うのでしょうか?
そういうものがあるそうです。
「エパカドスタット」は、
このIDO1を阻害する薬です。
癌製薬の大手企業から
望まれて併用試験をしているインサイト社
そのASCOでの発表と動向に注目です。
その他、最新のがん治療の情報は、
「insights4 オンコロジー」から入手できます。
↓ ↓ ↓
http://eepurl.com/cO8wnz