資生堂の子会社で、
こだわりの高級化粧品を扱う
「イプサ(IPSA)」
のクレジットカード情報も含む
顧客情報42万人分が、
不正アクセスによって、
外部に流出していたそうです。
http://www.asahi.com/articles/ASJD24CQKJD2ULFA009.html
42万人のイプサの購入者情報は、
美容通販をしている方からすると
とんでもない価値があります。
なぜか、
化粧品、健食の通販の成功パターンは、
1)見込み客獲得(指標は、CPA)
派手な広告で、無料か、500円くらいの
サンプル化粧品を買わせる
↓
2)本商品購入(指標は、CPO)
コールセンターか、DMなどで、
本品購入へ誘導
↓
3)定期購入(指標は、LTV)
毎月購入なら、10~20%OFとして、
クレジットカード決済させる。
↓
4)クロスセル(ダブルLTV)
関連商品の定期購入をすすめる。
となります。
たとえば、
5,000円の美容液の
500円のサンプルを
1万円の広告費で買わせる
ことができれば、
CPAは、1万円です。
でも、これでは、
1万円-500円=9,500円
送料も加えると、
実質 1万円の赤字です。
しかし、
このサンプル購入者のうち20%が、
翌月から本品の定期購入をしてくれたら、
5,000円x11ヶ月x20%
=11,000円
11,000-10,000=+1,000円
1年で元が取れる計算になります。
翌年から、この人たちは、
毎年 5,000x12ヶ月=6万円
の売り上げを上げてくれる
「金の卵」になります。
ですから、
1年間耐えしのぐ資金があれば、
1万人の顧客で、年商6億円
5万人の顧客で、年商30億円
というビジネスが可能になるので、
「通販のLTVマジック」と言います。
1顧客リストを獲得するのに、
1万円くらいの広告費は、
きょうび、普通の金額です。
大手では、大量広告の力技で、
1顧客リスト=2万円以上
かけて獲得していたりもします。
通販は、「リストが命」
と言われるゆえんは、こににあります。
話を戻して、
イプサの42万人分の顧客リストは、
1リスト=1万円と考えると、
42億円以上の価値があります。
しかも、単なる化粧品購入者ではなく、
イプサという高級ブランドのリストなので、
100億円くらいの価値があると思います。
イプサをネットで購入者した方で、
最近、知らない化粧品や健食の
案内が多いなと思ったら、
リストが流用されているのかもしれません。
(いい商品なら購入しても、
なんの問題もないですが・・・)
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