この週末は、仕事の打ち合わせで、
京都、奈良に行ったので、
途中、東大寺「奈良の大仏」さまへお参りに。
高校の修学旅行以来でしたが、
大仏さまの圧倒的なパワーを感じ、
「祈り」について思いを巡らせました。
先月、私が顧問をしている
ガンと難病の先端医療を研究している
「日本先進医療臨床研究会」で、
聖路加国際病院の保坂先生に
講演をしていただきました。
http://jscsf.org/seminar/263
その中で、保坂先生が、
「祈りによる治療効果」の科学的根拠
という話をされていました。
祈り? 科学的根拠?
それは、「祈り」の臨床試験を
SR(システマチックレビュー!)した
というものです。
「なんじゃそれ!」
と思いましたが、至極、真面目な研究です。
結果は、
遠隔治療(Distant Healing)のある/なしで、
治療効果を測定したRCTダブルブラインド試験(!)
をしている23論文(患者数合計 2774人)を採用。
その内容は、
13件(57%)は、統計的に有意な治療効果が得られ!
9件は、何ら効果を示さず、
1件は、マイナスの効果を示していたそうです。
つまり、機能性表示食品的な書き方をすると
「第三者が、患者に対して、遠隔治療(祈り)をすると、
治療効果があると報告されています。」
となります。
これ、すごくないですか?
どっかの宗教団体の発表じゃないんですよ。
アメリカ、メリーランド医科大学の
Astin JAというドクターの2000年の研究論文で、
しかも、PubMedに堂々と掲載されています。
「The efficacy of "distant healing":
a systematic review of randomized trials.」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10836918
「祈り」の治療効果を調べようとした
RCT臨床試験が過去に23件も行われていたのも、
びっくりですが、
それをしっかりSRした
アスティン先生にも頭が下がります。
そんな
ありがたい保坂先生のお話を聞いた後での、
奈良の大仏さまは、さらにありがたく感じ、
聖武天皇のやった大仏建立という大事業を
「非科学的」と一蹴するのは、
科学的にはできないようです。
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