アメリカのYahooが買収されました。
ネット部門のみですが、
金額は、なんと、5000億円!
インターネット黎明期に
検索エンジンとして登場し、
さまざまなサービスを提供した
企業としては、
とんでもなく安い価格です。
ニュースでは、時代の寵児がついに…
みたいな論調が多いですが、
この買収、ある意味、国策かなと。
買収したのは、米国NYに本社のある
通信大手のベライゾン社。
ベライゾングループは、
売上約12兆円(2013年度)、
従業員約18万人。
NTTグループ(ドコモを含む)が、
売上11兆円(2015年9月)、
従業員約25万人ですから、
NTTと、ほぼ同規模の会社です。
しかし、このベライゾン社は、
いわくつきの会社です。
ベライゾンは、
2003年にドイツ政府と電話事業で
契約しましたが、
メルケル首相の携帯電話の内容、
顧客の通話履歴など膨大なデータを
提供していたことが、
スノーデン氏のウィキリークスに
よって暴かれました。
一言で言うと、民間企業の顔をして
「スパイ行為」をしていたのです。
http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304057704579649513805276286
ベライゾンとしては、
911テロ事件以降の
アメリカ国家安全保障局(NSA)
との約束に従ったまでですので、
「それが何か?」
という感じでしょう。
今後、米国Yahooは、
すでに、ベライゾンが
買収しているAOL(まだあったんだ!)
と統合されますので、
この2つのメールやサービスの利用内容は全て、
アメリカ政府に提供されていくことになります。
AOL、Yahooユーザーが、米国の監視下に
完全に入ったというのが、正しい見方かなと。
米国として、次に押さえたいのは、
Facebook?Twitter?LINE?
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