今後は、AIが作った小説、音楽、絵画の
著作権が問題になりますよ、と言っていたら、
政府の知的財産戦略本部では、
今後、AI作品の権利保護を検討するそうです。
http://www.sankei.com/photo/story/news/160509/sty1605090021-n1.html
しかし、著作権で管理するのは、無理だと思います。
(きっぱり)
法律の知識のないミュージシャンや小説家と
音楽や小説を作ったことのないお役人さんが、
著作権というテーマで、
何百回会議をやっても結論はでません。
「著作権」という概念に無理があるのです。
時間の無駄です。
(以下、話、ちょっと長くなりますので、
お急ぎの方は、読み飛ばしてください。)
私自身、
昔は音楽プロデュサー(!)で、
そこそこヒットを飛ばしていました。
デビュー曲は、
「ASAYAKEの中で/Key Of Life」
(ちなみ、Keyとは、私の名前、騎一郎のことです。)
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=oCh_EY8E87k
全国のFM局では軒並みパワープレイとなり、
ノンタイアップで、いきなり10万枚を売上。
(まあ、当時小室さんは200万枚連発でしたから、
ちっちゃい、ちっちゃいw)
この曲には、ある秘密があります。
この曲は、
CASIOPEAというフュージョン・グループの
「ASAYAKE」という曲のオープニングの
ギターリフを2小節だけサンプリングして、
全然違う曲を作った
サンプリング・ミュージックなのです。
元の曲「ASYAKE/CASIOPEA」はこんな曲
↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=yTZNoFGRCA4
発売は1995年4月(もう21年前!)ですが、
当時は、サンプリングに関するルールがなく、
JASRACにいくら相談しても、
著作権の壁が立ちはだかり、
曲は2前にできていたのですが、
発売ができないという状態でした。
いろいろ苦心の末、最終的に、
「~ contains sample from ASAYAKE
performed by CASIOPEA」
のクレジットが入れられました。
日本初の正式サンプリング・
ミュージックが生まれたのです。
機能性表示食品と届出が受理された時
の喜びに近いか?
サンプリングと著作権の話は
長くなるので、どこかでまた。
で、なんで、AIが作った音楽や小説を
著作権で管理できないかというと、
この「ASYAKEの中で/Key Of Life」
という曲は、私が作った曲ですが、
作詞/作曲は坂本祐介くんで、
私の著作権は一切ありません。
私は、曲の構成、楽器の種類、
音色の選定、エフェクトやSEの選定、
ボーカル、ラッパー、スクラッチの入れ方、
飲み会の手配などをしていただけ。
いわば、音楽工場の工場長
=ディレクターをしていました。
AIの場合も同じで、指示者は、
「BPM120 ボサノバ風」
「ハスキーな女性ボーカル」
「夏の終わりの哀愁」
などと方向性を指示する
ディレクターにすぎないからです。
このディレクターに著作権を認めると、
今までなんの権利もなかった
レコード会社の社員ディレクターも
著作権の対象者になってしまい、
ぐちゃぐちゃになります。
また、似たような曲が出てきたときに、
「盗作」の定義がよく分からなくなります。
私が思うのは、「製造特許」
で管理する方法かなと。
「音楽」「小説」と言う工業製品を
AIという機械で作る時の設定方法を
登録する方法かなと。
さて、そんな特許の最新情報に
関するセミナーをいたします。
(前ふり、ながー)
*****
4月から特許審査の方針が変更され、
機能性表示食品や特保などに対し、
「用途特許」がみとめられるように
なりました。
特許庁&持田で
「機能性表示食品と用途特許」
をテーマにしたセミナーがありますので、
新新制度学びたい方は、是非ご参加ください。
●テーマ
「4月改訂、食品の用途発明特許と
機能性表示食品制度の最新情報」
●日時: 2016年5月23日(月)13:15~16:30
●会場: 薬業健保会館(地下鉄銀座線赤坂見附下車徒歩5分)
http://www.toyaku-kenpo.or.jp/member/info/facility_a.html
●受講料: 15,000円(税込)
▼講演1 13:15~14:45
特許庁 審査第一部調整課審査基準室 基準企画班
基準調査係長 吉門沙央里
「食品の用途特許とその申請方法」
・特許庁、4月から改訂、機能性表示食品に係わる特許動向
・新規の作用、機能、性質又は特性を発見した場合、発明の認定基準
・注目の食品の用途発明に関する審査基準の概要とその解説
▼講演2 15:00~16:30
(株)RCTジャパン 代表取締役社長
持田 騎一郎
「機能性表示食品制度の最新情報」
4月で1年が経過した機能性表示食品の傾向と動向を探る
・届出受理、発売済み製品の分析と評価
・ハードルが上がった新届出ガイドラインへの対処法
・薬事三法(薬機法、景表法、健増法)で淘汰される一般健食
・食品の用途特許に対応するための届出方法
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