さて、ようやく、肝臓系の機能性表示食品の
届出が受理されました!
クルクミン(ウコンの成分)の原料メーカー
セラバリューズ(東京)の
「肝臓の健康にセラクルミン」(A172)です。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A172-ippan.pdf
表示する機能性の文言が、すごい!
消費者庁と相当バトルをした形跡がうかがえます。
「本品にはクルクミンが含まれるので、
健康な人の肝臓の機能の一部である肝機能酵素
(GOT、GPT、γ-GTP)に対して
健常域で高めの数値の低下に役立ち、
健康な肝臓の機能を維持します。
なお、本品は肝機能検査値異常の値を改善
させるものではないため、
これら値が異常を示した場合は医療機関の
受診をお勧めします。」
長い!
こんな複雑な機能性表示、世界中探しても
ないでしょうね。
つねづね、肝臓系の機能性表示食品は、
なかなか認められないですよ、
とセミナーで説明していました。
その理由は、主に2つ。
1つめは、肝機能における健常者と罹患者との
「境界域」の設定が難しいこと。
2つめは、過去の臨床論文は病者を含んで
いるものばかりで、SRでは使えないこと。
まず、1つめのハードルに関して、
「健常域で高めの数値の低下に役立ち」
と書いており、補足説明として、
「被験者(ボランティア)について、第三者機関
(日本抗加齢協会)における当該分野を専門とする
医師3名による境界域判定(疾病に罹患しているかどうか)
によれば、
『当該ボランティアはγ-GTPが若干高値であるが、
AST(GOT)/ALT(GPT)の値が正常値であり、
医療機関受診の必要性がないもの、すなわち、
疾病に罹患していない者(境界域)である。』
と判定された。
これにより、当該試験は境界域又は健康成人を用いた
ヒト臨床試験であると認められる。」
と書いています。
つまり、「医師の所見」で「罹患者」ではないと
して、クリアしたわけです。
良くできています。
消費者庁は、「脳の健康」「肝臓の健康」のような、
ざっくりした機能表示をNGとする傾向にあるようです。
つまり、一部の改善が、全体の改善を示唆する
のを食い止めたいとの思いが強いからです。
「脳の健康」→認知機能の一部である記憶力の維持
「肝臓の健康」→肝機能酵素の高めの数値の低下
これから考えると、
「血液サラサラ」「免疫力アップ」とかも、
この応用で表現できるかなと思います。
2つめのハードル、病者を含む論文問題ですが、
SRではなく、最終商品の自前RCT論文で
対応し、先の述べた医師の所見で「罹患者」を
排除しています。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A172-kinou.pdf
セラバリューズ社の「セラクルクミン」という原料は、
細粒化し、コーティングすることで、通常のクルクミン
原料に比べ、約30倍の吸収性を高めている商品の
ようなので、このRCT論文を利用しつつ、
肝機能系の商品を作る場合はいいと思います。
ただし、4月までに届けないとダメです。
理由はメルマガに書けないので、ご相談ください。
rctjapan81@gmail.cpm
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