【機能性表示食品】食品開発展レポート:ノーベル賞級!突然死を予防する成分をサラシアから発見!

10/7から東京ビッグサイトで
開催されている食品開発展では、

「機能性表示食品対応」
「エビデンス論文あり!」
「安全性試験試験済み」
「関与成分の最新分析手法」

などをうたうブースやプレゼンが多く、

今までのなんとなく身体に良さそう的な
PR手法だった食品展示会に比べ、
格段にアカデミック!


「システマチックレビューはあります?」
「査読付き論文ある材料が欲しいです!」

とかを、それっぽくないマダムが質問していて、
ちょっとびっくりしました。

事業者も消費者も教育していこうという
消費者庁の目論見は、成功しているかなと。



そんな盛り上がる会場でひろった
耳寄りな情報をお知らせします。



【カツオで美肌、海藻で血糖値抑制】

まずは、山口県下関の林兼(はやしかね)産業さん。


カツオの心臓の入口(マニアック!)から
抽出したカツオエラスチンで、
肌の弾力性アップのエビデンスをPR。


https://www.hayashikane.co.jp/shohin/ela/ela_04.html

RCTの期間が4週と短いですが、
効果がばっちり出てました。

カツオは、EPA/DHA、アンセリンなど、
いい成分満載ですね。



林兼さんは、他に、
ノルウェイの人がよく食べるらしい

「アスコフィラン」

というフコイダンのような海藻の
血糖値上昇抑制のエビデンスをPR。


このアスコフィランがおもしろいのが、
血糖値が上昇すると排出される
インスリン(糖尿病患者が打つ注射の成分)

があるんですが、

そのインスリン産生を促す腸ホルモンを
活性化して、インスリンを「ドバー」っと出すんだそうです。


しかも、平常時は、低血糖にならないという優れ物。


αグルコシターゼ阻害などの他の
血糖値抑制の成分とは違う作用機序なので、

その成分との合わせ技をすると
効果が高まるのでは?

というユニークな提案をしていました。


糖尿病の予備群には、良さそうな成分です。


林兼産業さん、注目です。



【ノーベル賞級!突然死を予防するサラシア】

もうひとつは、同じく、山口県下関のタカマさん。
下関ってすごいですね。


今回、一番感動した内容のプレゼンです。


山口大学の小林誠(こばやし せい)教授が、
その研究発表をされていましたが、
その内容がすごかった!


血管が急に収縮して、心筋梗塞や脳梗塞に
なってしまう「突然死」。

若くて元気でも、急にしんでしまったり、

くも膜下出血を起こすと、手術が成功しても、
何日か後には、ほぼ、この血管異常収縮が起き、
死にいたるそうです。


でも、原因が分からなかったそうです。


私の若い友人もこれで、突然死んでしまいましたから、
「あ、これだったんだ!」と納得。

まず、小林先生は、

血管異常収縮は、血中コレステロールが多いと発生しやすくなり、
SPCという物質が、引き起こすことを発見。


次いで、このSPCが、EPA(魚油)摂取で
異常収縮を起こしづらくなることを2003年に発表。
http://www.yoshoku.or.jp/05hotnews/jouhou/syousai01.php?data_no=22


しかし、EPAの質と量を保たないと
あまり効果がないことが分かり、
(カツオ食べたり、EPAサプリを飲むだけでは、
ちょっと厳しいらしい)


いろいろ似たような効果の成分を探していたところ、

タカマさんが輸入しているサラシアという
植物から採れる「ある成分」が優れた効果
を発揮することを発見。

その成分は、「サラシノールか?」というと、
そうではないようです。


今後、そのサラシア成分で、新機能性食品、
ゆくゆくは、新薬の開発をしようとしているそうです。

http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cmsdata/c/8/4/c84b28533e7f969cc88752f15373d402.pdf


あまりにも、すごい発表内容だったので、
ちょっと衝撃を受けました。


タカマさんのブースでは、
小林先生が取材されたTV番組の録画映像も
放映していますから、ご覧になることを
おすすめします。


2人のノーベル賞誕生に沸く日本ですが、
小林先生の発見も、将来はノーベル賞もんでは?

と思う次第です。


突然死した友に、合掌。


明日(10/9)が最終日ですので、お時間あれば、
会場に足を運んでみてください。
http://www.hijapan.info/