さて、今日は、あるお客さんが、
「糖尿病対策の健食を機能性表示食品にしたい!」
と意気込んでいたのでミーティングをしましたが、
残念ながら、ある重大な問題があり、
見送りとなりました。
それは、
専ら医薬品として使用される成分は、関与成分にできない。
という大原則です。
セミナーでも何度も話していますが、
意外と落とし穴な成分が、
「1-DNJ(デオキシノジリマイシン)」です。
1-DNJは、その高いαグルコシターゼ阻害
(血糖値抑制効果)があるため、
医薬品成分として指定されています。
これを関与成分とすると薬事法違反となるので、
機能性表示食品にできません。
1-DNJは、桑の葉などにも入っているので、
桑の葉も、1-DNJを関与成分として、
機能性表示食品にすることはできません。
しかしながら、もともと入っていることは構いません。
新たに追加してはいけないと言うことです。
似たような話で、
アロエの葉汁は、医薬品成分ですが、
葉肉は、非医薬品成分なので、OKです。
たまに、勘違いされている方がいるのですが、
漢方の生薬になっている成分だからNGと
思っている方がいますが、それは違います。
あくまでも、下記リストを確認してください。
専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト
https://hfnet.nih.go.jp/usr/annzenn/image/iyakuhin2.pdf
では、1-DNJの入っている商品はどうすればいいのか?
おすすめしているのが、
トクホや機能性の血糖値上昇抑制成分を追加で入れて、
そちらを関与成分にする「レンタル作戦」です。
トクホ、機能性の血糖値上昇抑制成分は、
・難デキ(定番!)
・小麦アルブミン
・豆鼓エキス
・グァバ葉ポリフェノール
・サラシノール
・大麦βグルカン
などがあります。
ありものの関与成分を入れ、
それに頼るのが、一番確実な方法です。
関与成分を持つ原料メーカーさんのご紹介、
SRの実施、届け出などは、当方でサポートしますので、
お問い合わせください。
rftjapan81@gmail.com
人気の関与成分、キユーピーさんのヒアルロン酸NAに
ついて学ぶセミナーを10/20に開催します。
http://www.rctjapan.org/seminar/
是非、遊びに来てください。
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9/16のメルマガの追加訂正です。
受理された機能性表示食品、
リフレのサプリ『ブルーベリー&ルテイン』
ビルベリー由来アントシアニンとルテインの複合成分で、
目の疲労感を改善、網膜の黄斑色素を増やすことで目の
黄斑部の健康を守る(SR)
に関してです。
リフレさんの「ブルーベリー&ルテイン」は、
ビルベリー由来アントシアニンとルテインの
2つを関与成分とし、
アントシアニン40mg+ルテイン6mgという
商品設計をしています。
根拠論文は、アントシアニンの40mg、60mg、180mgの
摂取の3報のみと先のメルマガで書きましたが、
ご指摘を受け、よくよく読むと、
成分ルテインのSRも実施していました。
ルテインは、9報の論文を選んでそれを
根拠としていましたので、訂正いたします。
(今後、しっかり読みます。すみません!)
ルテインが、6mg設計ですが、
北京大学で行われたRCTにおいて、
6mg、12mgの12週摂取で、血中のルテイン量が、
有意に上昇したという記述がありますので、
これを根拠に、6mg設計とされているようです。
アントシアニンとルテインのRCT論文を
探している方は、このファインさんのSRに
かなり網羅されているので、
ターゲット論文を探す場合の参考にされる
といいと思います。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A90-kinou.pdf
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